フリースタイルのルール

フリースタイル
UFO競技ルール
■Freestyle Rules
  フリースタイルラウンドのジャッジは以下のカテゴリーとなります。
  Drive and Athleticism, (俊敏性・跳躍力)
  Ingenuity, (難易度・独創性)
  Sequences & Flow, (コンビネーション・リズミック・ルーティンワーク)
  Comprehensive.(パフォーマンスを加味した総合評価)
  各10ポイント、トータル40ポイント
ディスクが手を離れてからキャッチされるまでの一連の動きのみが採点対象となります。競技犬にディスクを渡す「テイク」の行為は採点されません。競技犬に向けて意図的にディスクを地面に転がす「ローラー」のアクションは、競技犬が綺麗にキャッチした場合には採点されます。1枚もしくは複数のディスクを投げて競技犬が意図的にキャッチせず競技者がキャッチする「ダブルスロー」や「タップ」については、適切に演技が行われた場合には採点対象となります。

時間制限
フリースタイルの制限時間は120秒です。制限時間の計測は第一投(ファーストスロー)から開始し、残り時間のカウントダウンコールが残り60秒、30秒、10秒の時点と時間終了時に行われます。時間的な問題から、プレ・ルーティン(演技前のアクション)を15秒以内に収めるようUFOでは競技者皆様にお願いしています。

ディスク
フリースタイルの演技では、競技者はディスクを最高7枚まで使用可能です。UFOでの全国大会および地方大会の全試合ではHeroDisc、Hyperflite K-10、 Hyperflite Jawz、Wham-O EurablendおよびDogstarの利用も認められていますが、その場合には競技者自身で用意しなければなりません。予定しているディスク利用の可否が疑問な場合には、The N.P.A事務局への相談をお勧めします。

ボルト
高得点獲得のためにボルト(競技者の体をジャンプ台にするアクション)を組み込むことは必ずしも必要ではありません。
安全な着地を前提とした技で無ければいけない。
ボルトを繰り返す行為や、ボルトの位置が極めて高いことについての得点配分はありません。

減点・失格の注意事項
各ジャッジは最高5ポイントの減点する権利を有します。(たとえば、犬が怪我をするような状況を演出した場合など。)
各ジャッジは失格させる権利を有します。(たとえば犬の虐待行為など。)
各審判から出された減点案の平均値を最終減点値とします(最小単位は0.5ポイント)
キャップ・バンダナ・シューズなどのコスチュームを利用したパフォーマンスは減点の対象となる。

審判
DISCフリースタイル得点システムのうち、「俊敏性・跳躍力」、「難易度・独創性」、「コンビネーション・リズミック・ルーティンワーク」の3カテゴリについては、各項目1人ずつ、計3人の審判が担当します。「パフォーマンスを加味した総合評価」については、各審判が得点をつけ、そのうち上下の点数をカットし、残った中間の得点が最終的な総合評価カテゴリの点数となります。各カテゴリは、最低を1ポイント、最高を10ポイントとして、0.1ポイント単位の加点方式で採点されます。
その他にキャッチ率の採点のために審判が1人付きます。キャッチ率はタイブレイクの際の参考として利用されます。他カテゴリの得点に加算されることはありません。


フリースタイル得点システム

  • 俊敏性と跳躍力(Drive and Athleticism) -審判は競技犬の持つ、目標を捉えようとするパワー、スピード、スタミナ、追跡能力、跳躍力、滞空中と着地時のコントロール力を重点的にチェックします。競技犬は、多様なスピンを使いディスクをキャッチする集中力や、あらゆる距離に対応する順応性を示す必要があります。

  • 難易度・独創性(Ingenuity) - 審判は、着実なディスクの取り扱いや、難易度の高い様々なスローを行う能力に特に重点を置いて、競技者の創造性、運動性、スローイング能力をチェックします。一連のアクションを成功させることもこのカテゴリの重要な採点要素ですが、ここで重視されるのはアイデアや演技の多様性であり、演技の完成度や技の反復回数ではありません。

  • 演技の構成・流れ(Sequences and Flow) - 審判は、競技者と競技犬がチームとしてどれだけ自然にトリックを繋げ、スムーズに次のシーケンスに移行するよう協力しているかを見ます。各シーケンスはトリックが合理的に流れるよう構成されていなければならず、競技者はルーティン中のシーケンス間もディスクの取り扱いに十分な注意を払う必要があります。シーケンスの一部かどうか不明な単独トリックの場合、全体的なルーティンの流れにどの程度貢献しているかを考慮して採点します。トリックの準備に時間がかかっても、全体的なルーティンの勢いに影響しない場合にはペナルティ対象にはなりません。

  • 総合評価(Comprehensive) - 審判はショーマンシップ、表現力、力強さ、全体的な観客へのアピールを重視し、ルーティン全体の総合的な印象を採点します。

  • キャッチ率(Catch Ratio) - キャッチに成功した回数を投げた回数で割り、10をかけた数値を小数点第2位で四捨五入して算出します。例えば、30回投げて22回成功した場合、22キャッチ÷30回×10=7.3333のため、小数点第2位で四捨五入すると7.3になります。